「職場の人間関係がドライだけど何か問題なの?」
「効果的な相談術を知りたい!」
このように考えたことはありませんか?
特に、相談するのが苦手な繊細さんは、悩むことが多いのではないでしょうか?
この記事は、そんな悩みを解決できる内容になっています。
本記事を読んだら、相手を配慮した効果的な相談術を使えることができるようになるでしょう!
記事の前半では『職場の人間関係がドライなのは悪いのか?』や『職場の人間関係がドライだと起こるデメリット』を解説します。
そして記事の後半では『職場の人間関係に深入りしないで相談するメリット』や『職場の人間関係に深入りしないで可能な相談術』を具体的に解説します。
職場の人間関係がドライなのは悪いこと?
そもそも、「職場の人間関係がドライなのは悪いこと?」という疑問があるかと思います。
ドライということだけで、その職場が悪いということは確定しないでしょう。
人間関係が深くなりすぎずに、ストレスも少なく、仕事に集中できるという人も多いのではないでしょうか?
このように、人間関係が不得意な人、あまり深くなりたくない人などには良いことかもしれません。
職場の人間関係がドライだと起こるデメリット
上記で人間関係がドライでも大丈夫という話はしましたが、当然デメリットもあります。
ということで、職場の人間関係がドライだと起こるデメリットを3つ紹介していきます。
職場の人間関係がドライだと、仕事も進まなくなってしまうでしょう。
デメリットをまとめると以下の通りで、順に解説していきます。
チームでの達成感が味わえない
仕事は組織というチームでやって大きい成果を出すことも多いですよね?
複数人で強みを活かして、個人ではできない成果を得ることだってできます!
しかし、人間関係がドライで協力し合わないと、そういったチームでの達成感は味わえないでしょう。
例えば、「商品開発」なんかは良い例でしょう。
1人で考えるよりも、複数人で企画を考えたり、試作品を作ってレビューをしたり、資料作成やプレゼンをする方が良いものが作れるはずです!
個人の結果に重きが出やすい
人間関係がドライだと、どうしても個人で成果を出す風潮が強くなります。
個人で競争をすることは悪いことではありません。
しかし、その個人主義になっていくと、新しいものが生まれにくいでしょう。
理由としては、個人だけで考えると、視野がどうしても狭くなってしまうからです。
狭い視野で仕事を進めてしまうと、重大なミスに気づきにくくなるので注意!
気軽に相談がしづらい
人間関係がドライな個人主義に偏った職場だと、何事も個人で解決する文化ができているでしょう。
問題が起きたとしても、自分でどうにかする必要があります。
どう考えても、得意な人に尋ねた方が良い場面であってもです。
つまり、人間関係がドライな職場=相談がしづらい職場と言っても過言ではありません。
相談ができない環境だと、自分の強みを活かせず、作業時間もどんどん増えてしまうよ。
職場の人間関係に深入りしないで相談するメリット
次に、職場の人間関係に深入りしないで相談するメリットを3つ確認していきます。
職場の人間関係に深入りしないで相談することで、みなさんにとって多くの恩恵がありますよ!
メリットをまとめると以下の通りで、順に解説していきます。
労働時間の減少
そもそも、職業には業界が分かれていたり、会社の中では部署が分かれていますよね?
それって、それぞれの人の専門を分業している行為と同じです!
細分化された仕事であっても、みなさんにも得意な分野・不得意な分野があることでしょう。
自分の不得意な分野の仕事については、得意な人に相談をすることで解決に近づきます!
「自分だけ楽になっていいのかな」と思うのであれば、自分の得意を活かして他者の不得意をカバーすることをオススメします!
助け合うことで、お互いの労働時間も今よりも少なくなっていきますよ!
新たな知識・スキルの獲得(昇給・昇進)
自分ができる範囲のことは相談を必要とせず、自分でやり切ることができますよね?
一方、相談という手段を使うのは、自分だけでは分からない時や解決できない時になるはずです。
自分だけでは分からない部分や解決できない部分について、すでに理解が深い人は、その知識やスキルが身についています。
こういった人に相談をすることで、みなさんの知識はより深くなり、スキルはさらに高くなっていくでしょう。
組織での評価も高くなり、昇給や昇進につながる可能性アップ!
選択肢の増加によるストレス減少
人間関係がドライなままだと、自分でやるという選択肢を選ばざるを得ません。
一方、相談という手札を使うことで、自分以外の視点による選択肢を新たに得ることができます!
選択肢が少なかった時よりも、圧倒的に問題や課題が解決しやすくなるでしょう。
相談スキルを獲得し選択肢を増やすことで、ストレス減少にもつながる!
職場の人間関係に深入りしないで可能な相談術(DESC法)
ここまで、職場の人間関係に深入りしないで相談するメリットを確認してきました。
ここからは、職場の人間関係に深入りしないで可能な相談術を解説していきます。
DESC法の概要
その相談方法とは「DESC法」と呼ばれるものです!
このDESC法は、相手を気遣いながら、自分の状況を伝え、より良い方向に向かうための相談方法です。
この方法は、「相談中」というよりも「相談前」の準備が重要となります。
事前に相談内容を整理してシミュレーションすると、安心にもつながります!
DESC法とは英語の頭文字をとったもので、以下の4つの項目から構成されています!
Describe:描写する
まずは、自分の今の状況を描写するところから始まります。
自分がどのようなことに取り組んでいて、どんな問題が起こっているのかを示します。
感情的ではなく、事実ベースで描写できると良いですよ!
Express:説明する
次に、その状況が引き起こしているさらに大きな問題を説明します。
この大きな問題とは、自分だけでなく他者や組織にも波及することをイメージさせるのが良いでしょう。
注意点として、相手の状況についても理解をし共感していることを伝えます。
Specify:提案する
そして、自分と相手の状況を考慮したうえで、両者にとってプラスの方向になる提案をします。
独りよがりな提案になってはいけませんよ!
提案する際には、複数の選択肢を用意しておくのが良いでしょう。
Choose:選択する
最後の局面では、複数の提案の中から相手に選択をしてもらいます。
自分が提案した中から選んでもらえると、自分が抱えている問題が軽減されていきます。
相手にとって納得感がない場合には、新しい選択肢を相手から提案される可能性も残っています。
思いもよらない解決策が出てくることもありますよ!
DESC法を利用した相談の具体例
「いつもの営業ノルマに加えて、新商品の紹介チラシ案作成の仕事を頼まれ、課内の人に相談する時」を例に考えていきましょう!
Describe:描写する
状況を事実ベースで描写
- テレアポでの営業ノルマが1日に60件あり、4時間ほどかかっている
- 新商品の紹介チラシ作成を作成する仕事が入り、そちらに時間を割く必要がある
実際の具体例
「今、5分ほど時間よろしいですか?仕事の進め方について相談をしたいと考えています」
(Describe:描写する)
「現在、テレアポでの営業ノルマが1日に60件あり、4時間ほどかかっております。
さらに、新商品の紹介チラシ作成の仕事が入ってきました」
Express:説明する
相手の状況を理解し問題を説明
- テレアポの営業ノルマを達成しようとすると、チラシ作成が完遂できない
- チラシ作成ができないと、課内の売り上げにも影響が出てしまい、営業ノルマがさらに厳しくなるかもしれない
- 現在も、課内の人達は多くの時間を割いて営業にあたっている
実際の具体例
(Express:説明する)
「テレアポの営業ノルマを達成しようとすると、チラシ作成を完遂させることができません。
もし、チラシ作成ができないと場合には、課内の売り上げにも影響が出てしまう可能性があります。
そうなってしまうと、営業ノルマがさらに厳しくなるかもしれません。
現在、課内の方達もかなり多くの時間を営業に割いている状況かと思います」
Specify:提案する
両者にプラスな複数の提案
- 営業チラシを完成させるために、テレアポ営業を減らしてもらいたい
- テレアポ営業を70件に増やす代わりに、営業チラシの作成を手伝ってもらいたい
実際の具体例
(Specify:提案する)
「そこで、この状況を避けるためにいくつか提案があります」
①営業チラシを完成させるために、テレアポ営業を減らしていただきたい
②テレアポ営業を70件に増やす代わりに、営業チラシの作成を課内の人に手伝っていただきたい
Choose:選択する
複数案から相手が選択
- どちらかの案を選んでもらいたい
- もし提案したものがダメなら、他の打開策を教えてもらいたい
実際の具体例
(Choose:選択する)
「上記いずれかで対応ができないでしょうか。
もし他の対案があれば、ご教示願います」
注意点
ここまで、『職場の人間関係に深入りしないで可能な相談術』を解説してきました。
DESC法の相談術はある程度理解できたけど、何か注意することはあるの?
最後に、注意点を2つ示しておきます。
以下2点を守ることで、相談の成功確率を高めることができるでしょう!
順番に説明しますね!
自己主張を通そうとしすぎない
注意点1つ目は「自己主張を通そうとしすぎない」です。
相談をする際に、自分の希望だけを無理やり通すと、自分の仕事は短期的にはやりやすくなっていくでしょう。
しかし、相手にとってもメリットがないと長続きはしません。
自分だけの理想を叶えようとし過ぎると、結果的に誰も相談に応じてくれなくなります。
そんな時は、他者の理想も予想しながら自己主張をすることを推奨します!
断られることも頭に入れておく
注意点2つ目は「断られることも頭に入れておく」です。
他者に相談することは、絶対的な解決手段ではありません。
もちろん断られることもあります。
ここで相談を諦めるのではなく、考え方を変えると良いでしょう。
ここまで考えると、次の相談のやり方を改善できて、自分の主張を通すことができるかもしれませんよ!
このような考え方って、営業やプレゼンの時に相手の理想を考える練習にもなるんですよね!
まとめ
今回は記事前半で、『職場の人間関係がドライだと起こるデメリット』を説明しました。
そして記事後半では、『職場の人間関係に深入りしないで相談するメリット』と『職場の人間関係に深入りしないで可能な相談術』を解説してきました!
まずは、状況をDESC法の全体像を理解しましょう!
そして、相談する前にDESC法を使ってシミュレーションしてから、実践をしてみましょう!
この能力が身に付いたら、以下のような変化があるでしょう!
今回の記事が参考になってくれることを心から願っています!