「仕事を断ることはわがままなのかな?」
「やりたくない仕事の断り方を知りたい!」
このように考えたことはありませんか?
特に、相手からの仕事を断れない繊細さんは、悩むことが多いのではないでしょうか?
この記事は、そんな悩みを解決できる内容になっています。
本記事を読んだら、上手に断ったり、断らないタイミングが理解できたりするでしょう!
記事の前半では『やりたくない仕事を引き受けるデメリット』や『仕事を断るメリット』を解説します。
そして記事の後半では『やりたくない仕事を断る方法6選』を具体的に解説します。
やりたくない仕事を断ることがわがままと言われる理由
やりたくない仕事を断ることがわがままと言われる理由は、以下の通りです。
ほとんどの理由として、頼んだ仕事は受け入れられるのが会社の慣例となっているだけですね。
そういった慣例や文化がある会社にとって、頼んだ仕事を断るという行為は「わがまま」として捉えられるかもしれません。
では、頼まれた仕事はやりたくなくても、断らずに引き受けた方が良いのでしょうか?
「わがまま」と「自己主張」の違いを確認してから、対処法を解説します!
わがままと自己主張の違い
まず前提として、仕事を引き受けるか、相談して断るかを伝える行為は、「わがまま」でなく、「自己主張」です。
ここで、「わがまま」と「自己主張」の違いを押さえておきましょう。
わがまま:
他人や周囲などの都合や事情を考えずに、自分勝手に振舞ったり発言したりすること。
自己主張:
自分自身の意見や考えや欲求などを、他人に伝えること。
Weblio辞書
これらの意味を考えると、相手のことも考えて、自分の意見を発信すること自体はわがままではありません!
ただし、すべての頼まれた仕事を何も考えずに断ることは、わがままとなるでしょう。
そうならないためには、自分の役割や専門とする仕事の範囲内なら受け入れるのが良いでしょう。
一方、仕事量などの状況や役割・専門から外れている場合は、相談や断ることも選択肢としてはあり得ます。
また自分がやりたくない仕事についても、正当な理由があれば相談、断るという選択を取ることも可能です!
相談や断るといった選択肢を持った自己主張をしよう!
やりたくない仕事を引き受けるデメリット
やりたくない仕事を何でもかんでも引き受けていると、以下のようなデメリットが出てきてしまいます。
以下に、デメリットをまとめました。順に解説していきますね!
仕事の満足度が低下する
毎日、みなさんは約8時間働いていると思います。
そのうち、自分の専門を生かした仕事、貢献していると感じる仕事、といったやりがいのある仕事はどのくらいあるでしょうか?
もし、やりたくない仕事を引き受けたとすると、やりがいのある仕事の時間は物理的に減少していきます。
そうなると、仕事への充実感・満足度は低下していくことでしょう。
頑張っているのに、充実感・満足感が低下しるのは変な話ですよね?
スキルが向上していかない
やりたくない仕事というのは、自分にとってだけでなく、他の人にとっても当てはまることが多々あるかもしれません。
特に、時間はかかるけど誰でもできる仕事だと、誰でもやりたくないですよね?
こういった仕事が多い職場では、将来的に必要なスキルを身につけることは難しいでしょう。
残業増加で心身が疲労する
自分が任された仕事に加えて、人から頼まれた仕事があると、当然労働時間は増えていきます。
そうなると、身体を休める時間も減りますよね。
やりたくない仕事にかける時間が増えているため、精神的にも辛くなる可能性が出てきてしまいます。
プライベート時間が減少する
プライベート時間を充実させ、仕事と異なる時間を過ごすことで、仕事への活力を得ることができます。
しかし上記理由の残業増加から、プライベートにかける時間も減少してしまいます。
頼まれた仕事を引き受ける→残業が増える→プライベートが充実しない→仕事も成果が出ない
上記の負のループに入ってしまう危険性もある!
何でも頼まれる存在になる
いくら仕事を真面目にやったとしても、頼んだ側の本人はどう考えているか不明です。
ちゃんと感謝してくれて、次は何か代わりにやってくれる人もいるでしょう。
しかし、頼んだ人は仕事を任せることができた時点で、その仕事の記憶がなくなってることもあります。
「何でも頼んでいい人」というレッテルを貼られると、ただの都合のいい人になってしまいますよ!
やりたくない仕事を断るメリット
次に、やりたくない仕事を断るメリットについてです。
断るという選択肢を使えるだけで、こんなに良いことがあります!
以下に、メリットをまとめました。順に解説していきますね!
大きな成果が出せる
やりたくない仕事を断ることで、大きな成果を出すことができます。
なぜなら、重要な仕事に時間を割くことができるからです。
みんなやりたくない仕事というのは、あまり重要な仕事でないことが多いのではないでしょうか?
重要な仕事に時間を使うことで、組織にとって重要な仕事に取り組み大きな成果を得ることができます!
大きな成果を出せると、昇進・昇給の評価にもつながります!
昇進するための準備ができる
昇進するには、作業する時間よりも思考・判断する時間がより必要になってきます。
そんな時に頼まれた仕事をやってしまうと、思考・判断する時間よりも作業する時間が多くなってしまいます。
頼まれた仕事で時間を埋め尽くされないように、断る技術を覚えることは重要でしょう!
ストレスを減らすことができる
やりたくない仕事に時間を使うとストレスがかかってしまいます。
一方、仕事を断ることで時間に余裕を持った状態かつ得意な分野に時間を使うことが可能です!
そうすると、ストレスが減っていきそうですよね?
ストレスが低い状態で仕事に取り組むことで、成果を出しやすい状態になる!
新しいことに挑戦できる
やりたくない仕事を断ることで、精神的にも時間的にも周りを見る余裕が出てきます。
自分や組織にとって必要なことも見えてくるかもしれません。
今まで何気なく引き受けてきた慣例よりも、新しい仕事の方法、スキルに気づけるかもしれません!
例えば、何となく続けてきた営業の提案資料の内容の改善点に気づいて修正する時間も出てきます!
新しいことをやる時間を作ることで、時代や顧客の変化に適応することも可能になってきます!
新しいことをやる時間は変化に対応するためにも必要ですよ!
個性を生かした働き方ができる
やりたくない仕事を断ることで、自分が得意な仕事にも時間を割くことができますよ!
つまり、 他の人とは違った個性を生かした働き方ができます。
自分の強みを生かした仕事を続けることで、他の人にはできない価値を提供することができるでしょう!
やりたくない仕事を断る方法6選
ここからは、やりたくない仕事を断る方法を6つ解説していきます。
どれか1つでも身につけておいてほしいですね!
やりたくない仕事を断る方法は以下の通りで、順に解説していきます!
自分の状況を明確に伝えること
仕事量が多いことを説明する
1つ目は、「仕事量が多いことを説明する」という方法です!
仕事の忙しさについては、他人も理解してくれやすいことです。
例えば、以下のような伝え方があります。
「現在、〇〇の企画を担当していて、今から新しい仕事を引き受けるのは難しいかと考えます。誠に申し訳ありませんが、お断りをさせていただきます」
重要かつ緊急な仕事を担当していると理解してもらう
2つ目は、「重要かつ緊急な仕事を担当していると理解してもらう」という方法です!
上司は、社員のパフォーマンスを高めて大きな成果を得たいと考えています。
つまり、あまり重要でない作業をやってもらうだけでなく、組織にとって重要な仕事に取り組んでもらいたいはずです。
この場合は、重要な仕事の方を優先するべきことを伝えると効果的ですよ!
例えば、以下のような伝え方があります。
「現在、会社の優先事項として進めている〇〇の企画を担当していて、さらに納期が近いため、今から新しい仕事を引き受けるのは難しいかと考えます。誠に申し訳ありませんが、お断りをさせていただきます」
自分の強みを生かせる仕事か確認すること
自分の得意・専門を利用できるか説明する
3つ目は、「自分の得意・専門を利用できるか説明する」という方法です!
個人には得意・不得意がありますよね!?
仕事でも同じ時間をかけても、出てくるアウトプットが多かったり、少なかったりすることだってあります!
どうせやるのなら、成果物の質が高い方が良いので、自分の得意が生かせる仕事か確認するのは良いと思います!
ポイントとして、自分の得意分野を認識し、さらに普段からアピールして他者に認識してもらうこと!
例えば、以下のような伝え方があります。
「この仕事についてですが、私の得意な分野である資料作成スキルは生かせるでしょうか。もしそうでしたら、よりこの仕事の結果を良いものにできると思います。ただ、生かせそうにない場合は少し時間を多めにいただくことになりそうですが、よろしいでしょうか」
他の人の得意を確認してもらう
4つ目は、「他の人の得意を確認してもらう」という方法です!
先ほど自分の得意が生かせるかの確認でしたが、次は他の同僚などの得意についてです。
任されそうになった仕事について、他の人の方が適任なのではないかと提案すると良いでしょう!
例えば、以下のような伝え方があります。
「この仕事であれば、〇〇課のAさんが得意な分野で、きっと期待以上の結果が出るのではないでしょうか。私は、今担当している仕事に尽力しますので、Aさんにお願いできませんでしょうか」
代替案を用意しておくこと
引き受ける代わりに他の仕事を減らしてもらう
5つ目は、「引き受ける代わりに他の仕事を減らしてもらう」という方法です!
やりたくない仕事を引き受けると、当然その仕事に時間が割かれます。
その代わりに、他の担当している仕事で優先順位が低い仕事や、仕組み化されている仕事は他の人に引き受けてもらえるよう交渉をすると良いでしょう!
1つ引き受けたら、1つ捨てるのが鉄則!
例えば、以下のような伝え方があります。
「この仕事をお引き受けは可能だと思うのですが、代わりに今担当している仕事を別のどなたかにお引き受けしてもらうことは可能でしょうか。その方が、今回いただいた仕事に集中ができると考えます」
スケジュール変更を提案する
6つ目は、「スケジュール変更を提案する」という方法です!
仕事をするためには、その仕事を完遂するためのスケジュール管理が必要になってきます。
何か仕事を引き受けることで全体的に仕事の完遂時期はずれこみます。
そのことを予め理解してもらっておいた方が、認識のズレによるトラブルを避けることができます!
トラブルになってからだと言い訳に聞こえるので注意!
例えば、以下のような伝え方があります。
「この仕事は、どの程度の時間が必要となりそうでしょうか。また少し日数が必要な場合は、他の仕事と今回の仕事のスケジュールを少し後ろにずらすことは可能でしょうか」
やりたくない仕事を引き受けるメリットもある
やりたくない仕事は断ることが有効に働くことがありますが、必ずしもそうではありません。
やりたくない仕事を引き受けるメリットもありますよ!
新しいスキルを得ることができる
やりたくない仕事だと最初に思っていても、やり始めると新しい気づきを得ることがあります。
特に、自分が持っているスキルだけではできない仕事内容を頼まれた場合、新しいスキルがどうしても必要になります。
最近僕は、今までパワーポイントでプレゼン資料を作っていたのに、Canvaで作らないといけないことになりました。
もちろん最初は面倒に感じてしまっていましたが、今ではかなり愛用していて、色んなプレゼン資料を作れるようになっています!
この例みたいに、新しいスキルが必要になることは引き受けて挑戦してみてもGood!
人間関係の幅が広がる
やりたくない仕事でも、チームで何か取り組む仕事であれば、新しい人間関係は広がっていきます。
その広がった人間関係から、気の合う人を見つけたり、仕事をこなすスキルをさらに上げたりすることができます!
自分の価値観に合った人が見つかると、職場に話し相手ができてストレスも減っていくことでしょう。
また、新しく関係ができた人と得意分野が異なっていれば、教え合うこともできますよ!
だけど、人間関係を広げすぎたくない人には有効でないかもしれませんね...。
注意点
ここまで、やりたくない仕事を断る方法を解説してきました。
やりたくない仕事を断る方法は理解できたけど、何か注意することはあるの?
最後に、注意点を2つ示しておきます。
以下2点を守ることで、上手に断ったり、断らないタイミングが理解できたりするでしょう!
順番に説明しますね!
何でも断るべきではない
重要でやるべきことに集中したい場合には、時間が大きな資源となります。
つまり、仕事を断るという行為で時間を作ることが重要となってきます。
しかし、頼まれた仕事の全部が無駄な仕事ということでは決してありません!
単に①仕事を押し付けられたのか、②成長のチャンスが舞い込んで来たのか判断する必要アリ!
「やりたくない」を交渉材料に使わない
やりたくない仕事を断ることで時間ができ、重要かつ得意な仕事に取り組むことで、大きな成果を得ることができるでしょう。
ただし、自分の状況だけを考えて断ってしまうと、わがままになってしまいます。
仕事は組織的にやるものというのが前提としてあります。
やりたくない仕事以外に、組織として重要な仕事を自分が持っていることをアピールすることで、仕事を断ることに納得してもらえます。
すべて断るのはダメ!組織としての利益を考えた自己主張が大切!
まとめ
今回は記事前半で、『わがままと自己主張の違い』を確認したうえで『やりたくない仕事を断るメリット』を説明しました。
そして記事後半では、『やりたくない仕事を断る方法』を6つ解説してきました!
まずは、自分の仕事量を把握・説明し、代替案を出せるようにしておきましょう!
そして、自分の得意あるいは他の人の得意を上司などに理解してもらえるよう、説明できるようにしてみましょう!
この能力が身に付いたら、以下のような変化があるでしょう!
今回の記事が参考になってくれることを心から願っています!